Q.農地売買・農地相場。
A.多様な相談業務・調査業務の中で農地相場について営農関係者のお話しを聞くことがあります。
以下は参考として記載します。
【農地相場】
・一般的な農地の場合
1反(300坪)あたり10〜15万円
(補足説明1)一般的な宅地の場合、取引事例が多いことから相場が形成されやすいですが農地の場合、農地法の制限により、その多くは営農者によって取引されます。
個別の取引価格は農地の状態、立地条件、売買の事情(買い進みや売り急ぎ・買主が当該農地を取得する利点等)によって、取引価格は大きく変動すると考えられます。
(補足説明2)一般社団法人北海道農業会議のウェブで「田畑売買価格等に関する調査結果」等が公表されています。
【農地法による制限】
詳細は必ず農業委員会にご確認ください。違反に対しては厳しい罰則規定があります。
売買や賃貸借等にかかわる権利移転(3条許可必要)
許可権者:農業委員会
農地の転用(4条許可必要)
許可権者:市町村長、知事、農水大臣(場合により許可権者は異なる)
権利移転+転用(5条許可必要)
許可権者:市町村長、知事、農水大臣(場合により許可権者は異なる)
【留意事項その他】
・現況が原野に見えても休耕地・耕作放棄地の場合には農地法の制限を受けますので注意が必要です。
・農地法以外にも「農振法(農業振興地域の整備に関する法律)」による法令制限もあります。
・宅建業法は都市計画法で定める用途地域または建物が存在する土地もしくは建物の建築に要する土地に適用されます。従いまして、何れにも該当しない農地取引は宅建業法は適用されないものと考えますが農地法は常に適用されます。